「おい、シノ。…シノ! いつまで拗ねてんだよ、オメーは!」
「ご…ごめんね。シノくんのこと忘れてたわけじゃ…」
「クゥン…」
「………」
「お前も、全然変わってねーよな」
「………」
「つか、昔よりひがみっぽくなったよな。根暗度増したし」
「キ…キバくん…!」
「そもそも、その恰好がいけないんじゃないのか? こう、もっと自分を出すようなのをだなぁ……
よぅし! 俺がイメチェンしてやるよ。ヒナタ! お前も手伝えよなっ」
「え…えええぇぇ!?」
「まずはそのグラサンだな。それがあっから顔が暗く見えるんじゃないのか?」
「え…で…でも、サングラス取ったらシノくんってわからなくなるんじゃ……」
「それもそうだなぁ…。じゃ、フード取っ払って……いや、待てよ。やっぱ、グラサンじゃね?
ほら、眼鏡って少し変えると全然印象違うっつーし。ナルトが気付かなかったのも、昔とグラサンが違うからだろ」
「………そ…そうかも……。シノくんのイメージって、高い襟と丸いサングラスだったもんね」
「ほらな。やっぱ、イメチェンするならその2つを……まあ、要するに、もっと顔の露出度高くしろってことだな」
「……そう、だね…。シノくん、顔で判別できるようになればいいんだよ…!」
「そうだぜ! そうすりゃあ、誰かわからないってこともねーし! こう、もっと存在感も出て…………てぇ…おい、シノ……?」
「………シノくん…?」
二人の親切の効果により、益々落ち込んで、結局赤丸に慰めてもらったシノだった。
…………あれ? こんなはずじゃ…;